重久盛一酢醸造場(重久本舗)の黒酢とは
1.仕込みの下準備「下麹と蓋麹作り」
1-1.玄米も冷たい水で、水分補給
国産玄米を、目の前には錦江湾、後ろには森林のある当社の近くから出る地下水に一昼夜浸します。地下水については、地下約100メートルから汲み上げており、良質な水をふんだんに使い、黒酢の基となる玄米を地下水に十二分に浸します。
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1-2.蒸し機で、玄米を…
蒸し機に、十二分に水分を含んだ玄米を入れて蒸します。この時に、1回で、最大で600kgの玄米を投入しています。蒸し機を、うまく操るのがポイントで、これを怠ると、良い麹にはならず、非常に重要な作業になります。この麹造りの基となる麹造りに失敗すると良質な黒酢を造ることが非常に難しくなります。
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1-3.自動製麹機で、蒸し米を!
蒸した玄米を、自動製麹装置の中にいれ、麹を作ります。自動で温度管理を行っています。この温度調整管理を前行程同様しっかりしなければなりません。
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1-4.熟練の目で麹分け
目の粗い麹(下麹)と目の細かい麹(蓋麹)に選別しています。蓋麹は、振り麹とも呼び、下麹、水を入れた上に蓋をする役目になるので、しっかりと仕分けをします。
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2.いよいよ仕込開始です
2-1.いよいよカメ壺の中へ
先程、仕分けた下麹をカメ壺の中に一定量搬入します。
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2-2.下麹の上に入れる蒸し玄米作り
蒸し機で、蒸し玄米を作り(この時取り出す温度は、人肌と同じくらいの温度です)、先程、カメ壺の中に入れた下麹の上に、蒸し玄米を搬入します。
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2-3.たっぷりと地下水を!
かめ壺の中に、下麹、蒸し玄米を入れ終わった後に、地下水を一定量注ぎ込みます。
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2-4.いよいよ仕込みの最終段階
下麹、蒸し玄米、地下水を入れ終わった後に、蓋麹を振り、雑菌の侵入を防ぎます。最後に、通気性が良い新聞紙で蓋をして、自然発酵を促します。
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3.かめ壺の中で熟成させます
3-1.仕込み後、1か月経過
まだ、蓋麹が浮いた状態であり、製品になる黒酢には、まだまだ程遠い段階です。
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3-2.仕込み後、3か月経過
3カ月経てば、蓋麹も沈んでいます。黒酢が良い状態であるかどうかを確かめるために、随時、酸度、PH、異味、異臭のないか、色合いをチェックします。
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3-3.仕込み後、6か月経過
自然の力を借りて、かめ壺の中で、糖化発酵、アルコール発酵、酢酸発酵が行われます。また、ここでも、随時、酸度、PH、異味、異臭のないか、色合いをチェックします。
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3-4.いよいよ製品に使えるようになる黒酢へ
仕込み後、最低1年以上熟成させた黒酢です。ここまで繰れば安心ですが、酸度、PH、異味、異臭のないか、色合いをチェックします。
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4.黒酢の姿へと
4-1.搾る作業へ
薮田式濾過圧搾機にかけて、黒酢の原液を搾り、もろみと分けます。
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4-2.原液をタンクへ
圧搾機にかけて出てきた黒酢をタンクに注ぎます。このとき、タンク内部についている殺菌筒で、黒酢の品質を維持します。
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4-3.黒酢の原液をさらにきれいに
ダイヤ型多段急速濾過機の中で、黒酢を濾過して、きれいな製品としての黒酢に仕上げていきます。
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4-4.高温殺菌-安心安全宣言
プレート式熱交換機にかけて、85度以上の温度で、黒酢を高温殺菌します。
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5.商品へとビン詰め作業
5-1.商品を詰めるビンをきれいに
ビン詰めの前に商品用の瓶を自動洗ビン機で、新しいビンを高温洗浄します。
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5-2.不純物ストップ
充填前の耐熱用フィルターを使い、不純物を取り除きます。
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5-3.充填開始!
再度、ここでもビン自体に破損がないかチェックをして、大丈夫と判断したビンの中に、充填機にて、黒酢を充填します。この時に、黒酢の酸度、糖度、PHを必ず測定します。
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5-4.充填された黒酢の検査
第一次検査、第二次検査を実施し、最後に人の目で不純物がないか最終チェックをします。
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6.全国のご家庭へお届け
6-1.ラベル張付およびチェック
自動ラベラーを使い、ラベルを貼り、印字に間違いがないか、ラベル自体が歪んでいないか等をチェックします。
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6-2.箱詰め作業
ラベルが貼られ、商品となった黒酢を1本1本丁寧に化粧箱の入った段ボールの中に入れます。この流れ作業の中で、キャップの破損、ラベルの破損等のチェックをします。
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6-3.積荷作業
パレットの上に商品の入った段ボールを乗せて、発送準備完了。お客様のお手元へ商品が発送されていきます。
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